2014年2月28日金曜日

グランドオープン!

明日、3月1日は土田牧場の直売所「ミルクハウス」がグランドオープンします



・・・えっ 今までやってなかったの? という声が聞こえてきそうですが、

実は、やっていました。


今年は1月後半からオープンしていました
ただ、メニューも限定的でレストランも開いていませんでした




3月1日にすべてのメニューとレストランをオープンします
なので「グランドオープン」です


そして!
今年は焼き肉レストラン「ヨーデル」に新メニューが登場します

なんと!
「ジャージー牛肉のすき焼き」 が登場します


美味しそうですよね


まだ私は食べていないんです
いま、上層部に試食会を交渉中です

しばらくは土日と予約の販売のみとなります



道路には全然雪がないので安心して登ってきてください

道路以外のところには雪がたくさんありますので、雪遊びがしたい方はその準備もしてきてください

無料で貸し出せるソリもありますよ


スタッフ一同、お待ちしています

















 

2014年2月26日水曜日

雑感・・・の続き…の続き

本当に申し訳ないのですが、今までが前置きです


場長は「本物とは?」といつも自分に問いかけ、そこにこだわってきました

それが今の土田牧場です



私たちはアナウンスメント能力が低いと思うんです
 ホームページにせよブログにせよ、やり始めたばかりです
広告も地元の地方紙と地元のラジオ局のみ、それも最近です

ですので、土田牧場の製品を買って下さる方々は口コミで聞いたか、実際食べて美味しいと思ってくれた方々だと思うのです 


たぶん、放牧している牛のミルクだから飲む、とは思っていないと思うのです



それでいいんだと。

美味しいから飲む
飲んだら元気になった

それでいいんだと。




土田牧場の直売所「ミルクハウス」を訪れて下さるお客様が、年間数万人に達しています

私は牛舎部門を預かる者として、このお客様方を失望させてはいけない
牛達に美味しい牛乳を出してもらうために最大限の努力をしなければならない



講演会にて二人の方のお話を聞き、
土田牧場が歩んできた道、これから進もうとする道が間違っていないと思いました
改善できそうなところもありました


場長からの要求は厳しいですが、
「本物」を提供するためにも努力し続けていこうと思いました




牧場のホームページのトップページに場長からの大事なお知らせがあります
是非一読していただきたいと思います

一緒に働いている私でさえ驚きました
ただ直後に「場長ならやりえる」とも。

経営にとっては厳しい選択のはずなんです
ただそれ以上に「本物を提供する酪農家」としての誇りと責任を感じているのだろうと。
私もその一員として努力していこうと。



雪の少ない冬となりました
TPPや増税のことを考えなくてはならないのでしょうが、
この2月に起こったことから考えさせられたことを長々と書かせてもらいました




ここまで読んで下さり、ありがとうございます
当分こんなに長い文は書きませんので軽い気持ちでこのブログをのぞいてみてください










2014年2月25日火曜日

雑感・・・の続き

私が働き始めたころは農業の法人化が随分と進んできたころでした

大規模化

これが農家の生き残る道とさえも言われていました

いくつかの農家が集まり法人化、そうすると自治体の支援も受けやすくなり、資金の調達も容易となる その資金を使い規模を大きくし大量に生産することで生産コストを下げる または、ハウスや冷暖房システムを使用することで栽培時期をずらし、流通量が少ない時期に出荷することで付加価値をつけ高価で販売する


私が働き始めたころ、前述ような研修でそのような農家をたくさん見て回り感動していました
日本の技術ってすげぇーー! と、興奮しながら帰ってきたものでした

酪農業界でいうと・・・

搾乳ロボット
哺乳ロボット
自動給餌器

受精卵移植
体外受精卵移植
雌雄判別精子
受精卵移植による黒毛和牛生産
F1
後代検定

TMR
不断給餌
バイパスタンパク
飼料添加物
粗飼料を全量輸入粗飼料

メガファーム

酪農以外の方は何のことかわからないと思います
これらが酪農業界を発展させたといっても過言ではない技術です
農家と技術者、関係団体が一体になって作り上げた素晴らしい技術だと思います
これらを選択した結果、乳量を格段に上げたり、または倒産せずに済んだ農家もあるでしょう




ただ土田牧場は、場長は、それらを選択しなかった



私が働き始めたころ、よく言い争いになりました

なぜなら、このように知り得た技術を試したいと話すと頭ごなしに否定されるのですから
悔しかったですねぇ
「俺が経営者になったら絶対やってやる」 って何度も思っていました

これが最近では、そう思わなくなってきたんですよね

言い争ってる最中はお互いに頭に血が上っているので、冷静な、建設的な話は何一つできませんでしたが、それ以外の時は素直に話を聞いてたんです


最近の牛乳は美味しくなくなってきている
母牛が仔牛のために出している牛乳が不味いはずがないんだ
昔の牛乳はもっと美味しかった
牛がおいしい牛乳を出せなくなったのはストレスを受けているからだと俺は考える
牛が4本の足を持つ草食動物である以上、ストレスを受けない飼い方は放牧だ
4本の足を使って大地を踏みしめ、青い草を腹いっぱい食べる
冬は青い草がないから、自分で作った安全な乾草を腹いっぱい食べさせる
そして乾いたところでゆっくりと寝る 
ただし、野生の牛であればそれだけでいいだろうが、今飼ってい牛は遥か昔から牛乳を搾るために改良されてきているので、野生の牛の数倍もの乳量を出してしまう
草だけでも生きてはいくだろうが健康ではなくなる
それではストレスを受ける
だから、牛一頭一頭をよく見て最低限の穀物を与える
健康に牛をそだてる、ストレスをなくす
これがうちの牛乳が旨い理由だ
そしてこの牛乳は栄養価が高い
当たり前だ 母牛が仔牛のために出してるものなんだから
俺はこの本物の牛乳を提供し続けていく



長くなってすみません 続きはまた後日
・・・次でまとめますので・・・


2014年2月23日日曜日

雑感

・・・というタイトルになってしまいましたが、ブログの存在意義そのものなので、要はタイトルが思いつかなかっただけです

最近身の回りで起こったことから考えさせられたことを。


おおよその農家にとって冬は農閑期(つまりヒマ)にあたると考えられているようです
たしかに、雪の降る地域では野菜・米や家畜の餌(牧草)は育たないし、降らない地域でも種類が限定されます ですので、時間があると思われているのか、この期間いろいろな勉強会が催されます

言い忘れましたが、農家は情報を共有したり、新しい技術を学んだり、そのコミュニケーションを深めるためにいろいろな組織に属することができます 
農家と一括りに言っても米、野菜、畜産、果樹、花卉などがあり、畜産の中でも酪農(乳用牛)、繁殖(肉用牛)、肥育(肉用牛)、養豚、養鶏(採卵・食肉)などに分かれていて、そのそれぞれに組織が存在し、また農家という大きな括りの組織もあります 
後継者(青年部)や女性(婦人部)などに特化したものもあります 
自ら進んで入会したり、知人を介したり、強制的に入れさせられたりと入会動機もさまざまです
そして、それぞれの組織で研修に行ったり勉強会を開いたり、会費を取っているところがほとんどなので予算や決算の報告・承認のため総会も開かれます
農繁期はなかなか集まりにくいのでこの時期に集中するわけです

私もいくつかの組織に入っていて、この冬だけで研修会が一つ、講演会を二つ参加し、この後に総会が二つ控えています ヒマな訳ではないのですが・・・
で、会が終わると懇親会という流れになります
総会は出られないけど懇親会だけなら・・・という参加者も結構いて、これももちろんアリです

そのいくつかの中で印象深かったのが先週行われた講演会です

演者は二人

一人目は「やまけん」こと山本謙治さん


「農産物流通コンサルタント、農政・食生活ジャーナリスト」だそうです
一年の半分を出張に費やし現場を見ているそうです

実は顔見知りなんです
場長も店長もよく知っていて、その出張の中で土田牧場に来たこともあります
詳しくはブログをどうぞ ↓

  「やまけんの出張食い倒れ日記

牧場の記事はここ ↓

  「http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2010/04/post_1485.html



しかも知る人ぞ知る「自由の森学園」の2期生で、私の高校時代の担任のこともよく知っている

「にほんの食の変化と農のこれから」という演題でお話をいただきました



2人目は久松達央さん
茨木の「久松農園」の代表です



この方の経歴が変わっていて、
慶應義塾大学 経済学部卒→帝人㈱ 入社

からの、農業界へ

しかも露地野菜のみを50品目 これを無農薬・有機栽培で育て、すべて直販
昨年、執筆した「キレイゴトぬきの農業論」→Amazonへリンク
がバカ売れ これを読んだ会員からの要望で講演が実現しました

「小さくて強い農業の販売戦略」という演題でお話をいただきました

  

私が考えたこと

2人とも農業関係の講演者としては若いということもあって、力強く説得力のある講演でした

「時代は変わる」
2つの講演を通して最初に感じたことです


今の農業の仕組みや考え方は高度成長期に作られたものがベースになっています
そのころは出生率が急上昇し、その増えた人材も日本経済を押し上げることを手伝っていました
農業に課せられた役目は、その増えた人間の胃袋を満たすことが第一目標となていたはずです
生産力アップ、流通力アップが叫ばれていたでしょう

そして日本は経済大国へ。 

ところが、バブルは崩壊し経済は悪化
人口は自然減に転じ、少子高齢化社会へ
農業もそれに対応していかなければならない


・・・こんなことはおおよその方が知っていることで、もちろん自分も知っています

が、「やまけん」さんから示された数値はそれをはるかに上回る数値でした
そして何よりも、日本人の「質」が変わったということは、衝撃的でした

そして久松さんから突き付けられた、非農家出身だからこそ感じる現代農業の問題点

「時代は変わる」

よく使われる言葉なのに鮮明さがない言葉 
ここへドカンと現実を突きつけられた感じでした


・・・少し長くなったので続きは後日









2014年2月9日日曜日

大事なお知らせ

関東では大雪だそうで、お見舞い申しあげます

雪のない地域で「雪が降る」って大変なことなんだなぁとニュースを見ながら驚いています

秋田でも降りました
朝、私は除雪車が来る前に歩いて牛舎まで行きます
10分はかからないのですが、今朝は腰の高さまで積もっている個所があって、そこは這っていきました 
22分かかりました
・・・秋田も大雪です

さて、ホームページのトップ画面を少しだけ変えてあります

一つは、
秋田の新聞「秋田さきがけ新聞」に掲載されている土田牧場の広告を貼ってあります
秋田のみなさんは見たことがあると思うのですが、場長のメッセージがギュッと詰まった内容になっています 他の県に住む方にも見もらえたらなぁと思い、載せさせてもらいました

もう一つは、
ホームページの変更というより、土田牧場始まって以来の大変革です
トップページから「土田牧場より大事なお知らせ」をクリックして進んでください

土田牧場 ホームページ

このことに関する私個人の感想は後日ここに書き込みます

まずは一読してみてください