2014年2月23日日曜日

雑感

・・・というタイトルになってしまいましたが、ブログの存在意義そのものなので、要はタイトルが思いつかなかっただけです

最近身の回りで起こったことから考えさせられたことを。


おおよその農家にとって冬は農閑期(つまりヒマ)にあたると考えられているようです
たしかに、雪の降る地域では野菜・米や家畜の餌(牧草)は育たないし、降らない地域でも種類が限定されます ですので、時間があると思われているのか、この期間いろいろな勉強会が催されます

言い忘れましたが、農家は情報を共有したり、新しい技術を学んだり、そのコミュニケーションを深めるためにいろいろな組織に属することができます 
農家と一括りに言っても米、野菜、畜産、果樹、花卉などがあり、畜産の中でも酪農(乳用牛)、繁殖(肉用牛)、肥育(肉用牛)、養豚、養鶏(採卵・食肉)などに分かれていて、そのそれぞれに組織が存在し、また農家という大きな括りの組織もあります 
後継者(青年部)や女性(婦人部)などに特化したものもあります 
自ら進んで入会したり、知人を介したり、強制的に入れさせられたりと入会動機もさまざまです
そして、それぞれの組織で研修に行ったり勉強会を開いたり、会費を取っているところがほとんどなので予算や決算の報告・承認のため総会も開かれます
農繁期はなかなか集まりにくいのでこの時期に集中するわけです

私もいくつかの組織に入っていて、この冬だけで研修会が一つ、講演会を二つ参加し、この後に総会が二つ控えています ヒマな訳ではないのですが・・・
で、会が終わると懇親会という流れになります
総会は出られないけど懇親会だけなら・・・という参加者も結構いて、これももちろんアリです

そのいくつかの中で印象深かったのが先週行われた講演会です

演者は二人

一人目は「やまけん」こと山本謙治さん


「農産物流通コンサルタント、農政・食生活ジャーナリスト」だそうです
一年の半分を出張に費やし現場を見ているそうです

実は顔見知りなんです
場長も店長もよく知っていて、その出張の中で土田牧場に来たこともあります
詳しくはブログをどうぞ ↓

  「やまけんの出張食い倒れ日記

牧場の記事はここ ↓

  「http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2010/04/post_1485.html



しかも知る人ぞ知る「自由の森学園」の2期生で、私の高校時代の担任のこともよく知っている

「にほんの食の変化と農のこれから」という演題でお話をいただきました



2人目は久松達央さん
茨木の「久松農園」の代表です



この方の経歴が変わっていて、
慶應義塾大学 経済学部卒→帝人㈱ 入社

からの、農業界へ

しかも露地野菜のみを50品目 これを無農薬・有機栽培で育て、すべて直販
昨年、執筆した「キレイゴトぬきの農業論」→Amazonへリンク
がバカ売れ これを読んだ会員からの要望で講演が実現しました

「小さくて強い農業の販売戦略」という演題でお話をいただきました

  

私が考えたこと

2人とも農業関係の講演者としては若いということもあって、力強く説得力のある講演でした

「時代は変わる」
2つの講演を通して最初に感じたことです


今の農業の仕組みや考え方は高度成長期に作られたものがベースになっています
そのころは出生率が急上昇し、その増えた人材も日本経済を押し上げることを手伝っていました
農業に課せられた役目は、その増えた人間の胃袋を満たすことが第一目標となていたはずです
生産力アップ、流通力アップが叫ばれていたでしょう

そして日本は経済大国へ。 

ところが、バブルは崩壊し経済は悪化
人口は自然減に転じ、少子高齢化社会へ
農業もそれに対応していかなければならない


・・・こんなことはおおよその方が知っていることで、もちろん自分も知っています

が、「やまけん」さんから示された数値はそれをはるかに上回る数値でした
そして何よりも、日本人の「質」が変わったということは、衝撃的でした

そして久松さんから突き付けられた、非農家出身だからこそ感じる現代農業の問題点

「時代は変わる」

よく使われる言葉なのに鮮明さがない言葉 
ここへドカンと現実を突きつけられた感じでした


・・・少し長くなったので続きは後日









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